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2007年10月16日 (火)

植物エネルギー 第117話 ~漢方薬その1 香蘇散 ~

 一雨ごとに寒くなっていく季節になりました。手稲山にも初冠雪とか・・・。もうすぐ平地にも白いものがやってくるのでしょうね。私たちに多くの感動と元気と勇気をくれた北海道の植物たちもそろそろ店仕舞いです。半年間の眠りにつく季節です。

 さて今回からのブログでは今までとは少し赴きを変えて、漢方薬のお話をしようと思います。風邪も流行ってくる季節ですから、風邪の予防など、漢方薬や毎日食べる食事などについてお話します。

 お外にはもう植物さんたちはいませんからお外から元気をもらえる季節ではないですから、風邪の予防はお口から植物エネルギーを取ってみませんか?ということで、漢方薬のお話を・・・

 先ずは、私が朝毎日飲んでいる漢方薬の1つ(2つ飲んでます)で、健常人なら、風邪の予防にもなる漢方薬です。その名は・・・香蘇散といいます。

Photo

 5つのステキ植物が混ざっています。紫蘇は紫蘇の葉っぱ。香附子(こうぶし)というのはカヤツリグサ科の植物(イネに似てます。)の根茎部分を干したもので、とても良い香りがします。附子という名がつくので、猛毒のトリカブトを連想させますが、無毒な植物さんです。陳皮(ちんぴ)はコタツに入って食べるミカンの皮の乾燥させたもので通常数年は経過したもののことです。ちなみに陳とは古いという意味です。この3つの植物たちはどれもこれも良い香りのするものばかりで、身体全体の「気」を巡らせてくれる働きがあります。このような植物(生薬)を漢方では理気薬といいます。身体全体にステキ「気」が巡っていれば風邪(ふうじゃ)寒邪(かんじゃ)などは身体の表面で撃退されるという理論です。だから、なんか喉がチクっとする感じ・・なんて時には朝一番に飲みます。邪が身体の中に入る前にステキな「気」を巡らせる。これが風邪(かぜ)予防の一番の秘訣です。生姜(しょうきょう)は私たちの身近にある生姜(しょうが)のことです。身体を温める作用があります。身体が冷える。これは一番邪が入りやすい状況です。これからの季節は何かと身体が冷える状況ばかりですから、中からも身体を温めるということが肝要です。甘草(かんぞう)はこの4つの植物(生薬)たちの働きをコントロールする役割です。他の4つの植物たちが好き勝手に働き出さないように調和させるための植物(生薬)です。

 ところで、君薬、臣薬、左薬、使薬の意味は・・・下の図をご覧になって下さい。君薬ってのは・・・いわゆる殿様ってことですね(笑)。臣薬は宰相って感じかな・・

 なんと言っても。香蘇散のすばらしいのは、紫蘇の葉っぱが殿様ってことです。「いったい何が効いてるの?」の答えは・・・・全部!!!ってことです。どれ1つ欠けても効かなくなるってことです。ステキな植物が5つ足し算されると・・・その答えは5以上になる。ということなんです。

Photo_2

 紫蘇の葉っぱは、乾燥したものよりも生の葉っぱの方が効果大です。どちらかと言えば胃腸が冷えて、朝はいつもなんとなく気だるい。何かステレスがかかると胃腸の働きが弱って、膨満感(お腹が張る)を感じやすい人お勧めの野菜?なんですよ。毎日食べるのが良いです。サラダの上に刻んだ葉っぱを・・・、冷奴に・・・etc・・。紫蘇の香りがステキだと感じる人はどうぞ毎日食べてみて下さい。 朝はいつも早起きでスッキリ。元気いっぱいで筋肉質タイプの人の中には紫蘇の香りを好ましく思わない人がいるかもしれません。そんな方・・・身体中に気が巡っている証拠です(笑)。かく言う私もそうです(笑)。

 その人にとって「良い香り」とは、すなわち理気薬になります。アロマテラピーなんてのは漢方の理論では当然のことです。ちなみに、ステキな景色、色なども目から入ってくる理気薬ですよ。カラーセラピーってのもこのカテゴリーに入りますね。

 最後に紫蘇のお花の写真をお見せしましょう。青紫蘇と赤紫蘇です。

Photo_3

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