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2007年10月25日 (木)

植物エネルギー 第118話 ~漢方薬その2 半夏厚朴湯 ~

 久しぶりのブログの更新です。先週末は帯広市で講演、エリモ岬で、シシャモのお刺身ツアー&植物観察会、撮影会のイベントで大忙しでした。20日は朝2時に札幌を出発して、土砂降りの中を、先ずは目黒にある豊似湖で紅葉の撮影、その後十勝の歴船川上流にある坂下仙境で紅葉の撮影、帯広市で講演、同級生、私の卒業生との懇親会、朝4時起床で午前7時エリモ岬到着。朝食後、駒井さんと植物観察会・・・午後3時エリモ岬出発・・・そんな週末でした。その時の写真は現像が届き次第ブログにアップします。楽しみにしていてください。

 さて、今日は漢方薬についての2回目です。気が滞った時のファーストチョイス、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)です。なんといっても現代社会はストレス社会。「気」のめぐりの悪いことこの上ない社会です。漢方では気鬱(きうつ)、気滞(きたい)と言います。前回お話した香蘇散は毎日の軽いストレスや気鬱に効果がありますが、半夏厚朴湯は、さらに、ゲップや吐き気のする、あきらかに症状が身体に現れている時に効果があります。

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 君薬半夏(はんげ)とはサトイモ科のカラスビシャクという植物の塊茎を乾燥させたものです。単独では舌がピリピリしてとても食べられる代物ではないのですが、他の4つの植物といっしょになるとすばらしい効果を出ます。特に、半夏の悪いところは生姜によって消されます。だから半夏が含まれる処方には必ず生姜か乾姜がいっしょに処方されています。

 臣薬厚朴(こうぼく)はモクレン科のホオノキの樹皮のことです。モクレン科の植物はほとんどが良い香りを発します(花、葉・・)。良い香りのする植物は、漢方では理気薬として使われることが多いのです。ただ、良い香りというのはあくまでも人それぞれ違いますから、百人いたら百人全ての人に効くわけではないことはご承知ください。私にとってホオオノキの香りはステキに感じますが、「とんでもなく臭い!」と感じる人もいるってことです。どちらかが変だということは決してないんです。「百人がいたら百人全ての人が違う生命体かもしれぬ。それほどに色々な人がいる。」。そこから漢方の診断が始まります。西洋医学、科学で「人は全て同じである」という基本概念とは、地球と光の国M78星雲(ウルトラマンの住む星)ほどの距離がある考え方なんですよ。

 ホオオノキの若芽、葉(ホオ葉焼きとかホオ葉味噌で知られていますよね)、蕾、開花前日の蕾、花(一日でしおれてしまいます)、実をご覧になって下さい。

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 そうそう、北海道には同じモクレン科のキタコブシという木がありますが、この木の蕾(つぼみ)を乾燥させたものを辛夷(しんい)といって、鼻づまりの際には風邪の薬で有名な葛根湯とセリ科の川芎と合わせ、葛根湯加川芎辛夷という漢方処方が著効します。お湯に溶かして飲むと、その瞬間から鼻づまりが解消されていくのが分かります。

 キタコブシの花もご覧になって下さい。

Photo

 ステキな植物には多種多様のステキな効果があります。見るだけでも元気が湧いてくる植物、癒される植物、食べて元気なる植物、良い香りを提供してくれる植物、病気になったら手助け(全部は助けてくれませんよ。前向きに生きようとする人には著効しますよ(笑))してくれる植物・・・。

 植物に含まれていて、人類が発見したわずかな化学成分だけでが効いているわけではないことは証明するまでもないでしょう(笑)。もっと身近にいる植物たちに関心を持って下さいね。その人にとって何かとっても大切なモノが見つかることは間違いないです。一日だけではダメです。心に響く植物が見つかるまで、頑張って捜してみて下さい。

 そんな人が増え続けることが病んで行く地球の特効薬になると私は信じています。

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