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2007年12月 6日 (木)

植物エネルギー 第130話 ~漢方 五臓の「気」とは・・ ~

 今日は五臓<肝、心、脾(胃、小腸)、肺、腎>の「気」についてお話しましょう。西洋医学、解剖学の全く無かった紀元前に中国ではすでに、五臓六腑という考え方が完成されていました。漢方で勉強を始めてから、科学の無かった時代の人間の知恵にはいつも驚かされることばかりです。で、漢方では、人の体も一つの宇宙という考え方で、例えば五臓の関係は以下のような宇宙です。

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肝、心、脾、肺、腎はお互いに助け合い(相生の関係)、時に上下関係を築き(相克の関係)、それぞれのの「気」をめぐらせて、体全体の生きるエネルギーを生み出しているのです。創生の関係を例えると、肝の「気」のめぐりが悪くなると、心(心臓と考えても良い)の元気が無くなる→脾(胃、小腸)の働きも↓・・・。簡単に言えば、とにかくお互いの臓器は単独で働いているのではなく、複雑な関係を持っているということです。

 食材の五つの味はそれぞれ肝、心、脾、肺、腎の「気」を潤します。例えば、脾(胃腸)の弱い人は甘いものを欲します。悲しいと胸(肺)が苦しくなります→辛いものを欲します。腎の「気」は体全体の「気」を司りますが、例えば、毎日生命がけの仕事をしていると(例えば漁師さん)は腎気を消費するので、塩辛いものを欲します。などなど、全ての人に適用されるかどうかは分かりませんが・・・概ね説明できそうな理論です。

 考えてみますと、私の子供のころは、お袋が子供のことだけを考え、色々なモノを作って食べさせてくれました。例え、子供が欲する味ではなくても「好き嫌いの無い子供になって欲しい」という願いさえこめて食べさせてくれたものです。栄養学など知らなくても、自然に五味が揃った愛情がたっぷり入った(入りすぎという考え方もありますが(笑))素敵なものを食べて育っていたので、子供たちが病気になり難かったという考え方も可能です。

 現代・・・どうなんでしょうね・・・私には全てが足りないように思えますが・・・

現代の食材の一部を上の図に合わせてマッピングしてみました。

Photo

 五味を満遍なく口から感動、愛情といっしょに摂取する。これが真の意味での五臓のくすり、食育なのではないでしょうか?現代社会では女性の社会進出も活発になりました。しかし、お母さんの愛情たっぷり入った旬の食材(五味が入った)を食べている子供たちの割合は昔に比べてどうなのでしょうね。

 また、魚を食べる時に漁師さんのお話、お肉を食べる時には酪農家のお話、野菜を食べる時には農家のお話をしながら・・・食べていますか?生産者の思いを代弁して語ってますか?これも食べる時のマナーくらいに考えてはいかがでしょうね?「お金で買うからそんなの必要ない!」と思っている人がもしかしていたなら・・・その人の心はたぶん・・・・

 さらに・・・五感(怒、喜、思、悲、驚)もそれぞれの臓器には適度になければならない「気」の元です。

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 怒り過ぎると肝臓を傷めます。喜び過ぎると心臓を傷めます。思い悩むと胃が痛くなりませんか?そうです脾(胃、小腸)を痛めます。悲しすぎると胸が痛くなりませんか?そうです肺が痛みます。ビクビク、オドオドすると腎臓の「気」が無くなって、体が冷え始めます。という考え方なのですが・・・・しかし、どの感情も適度になければ、五臓も働かない。あり過ぎてもダメ、なさ過ぎてもダメ。適度に・・・これが一番重要です。何に対しても無関心ではなく、かつ、心は波間に揺られる船の如し。一番難しいことですよね。きっと。

 これも私の子供のころの話で恐縮ですが・・・、親もとにかく過保護なくらい子供に対して一生懸命口も手も出してましたね(笑、過激でしたよ全く)。学校の先生も「日本を支えるのは教育だ!」とどうどうと口に出して、自分に誇りを持って、子供に愛情(怒ることも、手を出すことも含めて)教育してましたね。今思えば・・。それに、ほとんどの先生は勉強してましたよ。「疲れた」なんて言う先生なんていなかった。夜遅くまで学校にいて、勉強して、実践している先生ばかりでしたから、時にはやる気のある子供に対しは無給で寺子屋みたいなことをしてくれる先生もいました。子供たちはその背中を見て育ったんですよ。いただけない親には熱く説教だってしてました。

 親に怒られ、泣いて・・・怒って・・・褒められては喜んで・・・学校の先生に褒められ、怒られ・・・隣のおばさんにひっぱたかれて、褒められて・・・あのころは様々な感情が毎日、毎時間ありました。ということで、栄養状態が今に比べて劣悪だったにも関わらず、当時の子供たちは心も体の元気だったと言うと言いすぎなりますか?怒り、悲しみ、喜び、思い悩む、悲しみ、驚き、怯え・・・全ての感情が揃っていたかもしれません。

 だからといって、昔が良かったと言っているのではないのですよ。ただ、今は、お互いにあまりにも無関心過ぎませんか?感情を抑えている人が多すぎるように思えるのは私だけでしょうか。

 「何かあったらどうする」と肩書き上位の人は下の向かって言う。子供から見たら親!、職場では上司!・・・人を不安にさせるにもほどがあるとは思いませんか?

 肩書き上位の人はいつもいつの時も不安なのは当たり前でしょう。それを飲み込んで、下の者を導く。これが真の姿ではないかしら・・・と思っています。不安だから誰よりも勉強して実践する。「何かあったら・・・」これは何か新しいことをやれば、当然リスクはつき物でしょう。くらいの事を思って前に進む→ドキドキする→いっぱい勉強する→勇気が湧いてくる→心も元気になる→体も健康。こうなれば理想的な「気のめぐり」でしょう。でも・・・現代社会では肩書き上位の人は安心して、「何かあったらどうする」と言って、自分がやったこともないことを部下にやらせて、失敗すれば部下のせい。全てがそうだとは言いませんが、日本では結構多いパターンではないでしょうか。で、志気は下がるし、下の者は新しいことのチャレンジできない。そんなのも漢方では「気のめぐり」が悪い!とこうなります。

 少し余計なことを書いてしまったかもしれませんが、言いたいことはただ一つ。五つの感情も体にとってはクスリということです。ドキドキすることは率先してやる→一生懸命に生きる→勇気が湧く→自分に感動できる→良い「気」がめぐる→心が元気→体も健康。ということに。

 やはり病気予防の極意は毎日一生懸命生きて、その日を悔いのないようにする・・・と身近な所に自分自身オリジナルの感動がたくさん。こうなりたいものです。

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