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2008年1月 9日 (水)

植物エネルギー 第144話 ~ 漢方から学ぶ病気予防「閉蔵」 ~

 今日は1月9日(水)、朝5時52分です。昨晩は大学にお泊りでした。で、先ほど目が覚めました。ふと窓の外を見ると・・・吹雪です。いよいよ極寒期に入ってきました。

 私の専門の漢方での病気予防の一番の秘訣は『自然の調和』することです。夏は「藩秀(ばんしゅう)」と言って、「万物が成長して繁栄華美なることを言う。天地陰陽の両気が盛んに交合し、万物に花咲かせ実らせる」とあり、秋は「容平(ようへい)」と言って、「万物は熟成して結実し、容(かたち)が平定すること。地気は粛清にして、物みな色彩鮮明である。」とあります。私のホームページ「元気の種」漢方の哲学のコーナーに書いてあることを抜粋してみます。

 これからの季節は大地が一年中で最も冷えます。だから人の身体も自然に冷えていきますから要注意です。体が冷えると邪(特に風邪や寒邪)が体の中に進入し易くなると共に、西洋医学的に言えば抗病反応も低下します。大地の冷える季節の一番の病気予防は身体を温めることなんです。特に極寒の1、2月はその過ごし方が大切です。
 さて、真冬の過ごし方、自然と調和することを漢方では閉蔵(へいぞう)といいます。秋の収穫を大切に貯蔵します。冬芽は長い冬の間風雪に耐えるために硬い殻を被ります。来年の豊かな腐葉土となるべくして地面に落ちた葉と発芽するためにばら撒かれた種子、良く太った根っこは分厚い雪の布団の下で眠りにつきます。太陽の光でも溶かすことはできない、完全な陰の世界に入ります。
    
 植物たちが私たちに教えてくれる、冬の正しい過ごし方とは、
1.夜は早く寝て、朝も日が昇ってある程度気温が上がるまでは床の中にいること
2.色々な思いがあってもあまり表に出さないこと、次の春までゆっくりと自分の中で温め ておくこと
3.重労働や、精神的にぐったり疲れるようなことをなるべく避け、暖かい服装をして、皮膚から気がもれて逃げないようにすること

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 冬がくれる「蔵」ステージの過ごし方を間違えると、次の春までしっかり溜めておくべき「気」が失われてしまい、春に生まれる芽が貧弱なものになってしまいます。
 実は私は冬だけは漢方の教えを守っていません。冬でも暗いうちから起きて職場へ行き、日の出を待って北方系生態観察園にカンジキを履いて北方系生態観察園に行きます。2時間ほど木々たちの冬芽を調べてオフィスに戻ってくると、防寒具の下は汗ぐっしょりになります。冬の観察園は積雪が数メートルもあるので、高い木の枝についた冬芽もすく近く調べることができるし、なんと言っても新雪の上に自分の足跡をつけて森の奥へ進んでいくのが気持ち良いのです。私の撮った冬芽の写真をお見せしますので、皆さんはあまり真似しないで下さいね。
 余談ですが、私の師事する漢方医に私の
を診て貰ったところ、体温が常に高く、「エネルギー「気」が溢れ出る、日本人としては稀な体質」と診断されました。常に体を冷やしていなければいけない体質だそうです(笑)。なので、真冬でもT-シャツ1枚で平気ですし、寒さも私にとっては薬ということになります。また、実はここ3年前から、余分な「気」を削る(瀉剤といいます。いずれ紹介しましょう)漢方薬を毎日飲んでいます。おかげで、気持ちは穏やか、ここ3年間ほど風邪1つひかない体になりました。

 植物たちが私たちに教えてくれる最も大切なこと、それは「待つこと」です。植物たちは冬の間、じっと動かず植物たちにとってちょうど良い暖かさになるのを待ちます。そして、春になると爆発的なエネルギーで一気に次世代の遺伝子を残す営みを始めるのです。
 四季の変化がはっきりしている北海道は衣・食・住、全てにおいて自然と調和できる大地であると思います。

 2008年1月7日、朝7時、日の出とともにカンジキを履いて北方系生態観察園へ出かけ、木々たちの冬芽に声をかけてきました。エゾノバッコヤナギくん、オオカメノキくん、オヒョウくん、ニガキくん。オニグルミくん、ニシキギくん、エゾニワトコくん。毎年一番最初に声をかける冬芽の、木、枝・・・私のお気に入りはちゃんと決まっています。

 真冬、極寒期の木々たちの冬芽をご覧になって下さい。何か力が湧いてきませんか?

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