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2011年11月 3日 (木)

1886話 ~ 講義が始まり、今年の漢方の修行が終了しました! ~

 さて、福島第1原発・・・、やっぱり再臨界を起こしてましたね(汗)。最近放射性ヨウ素なんかが検出され始めてたんで、『たぶん再臨界が起きてるのだろうなぁ~(汗) 』とは思ってました。

 つい最近のニュースでは、『臨界ではなく自発的核分裂だよ。たいしたことないよ。』みたいな見出しでしたね(笑)。でも、放射性物質は空気中&海水に漏れ出していることになんら変わりはないでしょうにね。

 またもや『だいじょーぶだよー』と人々が思うような軽めの報道ばかりですよね(笑)。

 再臨界(自発的核分裂)が起こってるヨウ素、セシウム・・・などの放射性物質が飛散してる被爆の危険がある。ってことでしょうにね(汗)。安心安全とは程遠いはずですし。メルトダウンした核燃料がどーなっているのかも分かっていないのに、ずいぶんと楽観的な物言いですよね(笑)。

 多くの人は、明日、明後日の危険を心配しているのではなく、5年後以降に起こるであろう悲しい出来事を心配しているのですよね。なのに、原発から出た汚染水を飲んで見せて、あたかも大丈夫かのように思わせる国会議員がいたり、福島産のお米を食べて見せたりする政府の人がいたり・・・、私からすれば完全にズレまくってますね(笑)。ある意味漫才を見るよりも滑稽であり、悲しくもありますね(涙)。

 まあ、私たちにできることは、できるだけ事実を知る努力をしつつ、前向きに生きていく、それが、The Max の生き方になるのでしょう。

 さて、11月は、講義(一週間に2回、160分)、学生実習が入っており、なかなか激しい一月になりそうです。

 そして、夜は、牧田病院での漢方勉強会。お医者さんの今井先生が主催されているのですが、今年分は、昨日で終了。 来年度は、3月から始まります。

 今井先生、後藤先生、谷先生、今年も、またステキな修行をさせていただきました。これからもまたよろしくお願いします。

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 これが勉強会で使っている本ですが、2/3ほどが終了しましたね。昨日は、白通湯で、大変盛り上がってしまいました(笑)。

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 来年は、真武湯から・・・、さらなる修行が続きます。

 私でも、いつかは附子剤を飲める日が来るのかしら・・・。せっかく修行したのですから、いつかは飲んでみたいものです(笑)。

 で、昨日は午後から2コマ、連続での講義。結構ヘロヘロになりました。

 植物薬品化学がその名。昨日の講義から少しだけ・・・

 始まりはこれ

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 まあ、植物の中には、人間が薬として利用できるものが多数あり、その主要成分の性質、化学構造式、植物たちの体内でどのように作られるのか(生合成)を伝える講義なんですよ。

 なんで、有機化学、生化学(特に、解糖系、TCAサイクル)の知識が必要なんです。

 でも・・・、勉強する以上『やる気』が必要。

 なので、これをお見せしました。

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 で、その次にはこれ!

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 猛毒のトリカブトくん。でも、毒抜きをした後、先ほどの真武湯などに配される漢方方剤には欠かせぬ植物さんです。

 で、お次は・・・

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 ケシのお花!

 とても美しいのですよ!

 そして、西洋薬、特に痛み止めとしては最強、最高レベルのモルヒネという化合物が含まれています。

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 お医者さん、薬剤師さん、看護師さんには欠かせぬクスリの1つでしょう。

 がん患者さんの疼痛に使われます。

 最近は、テバインから半化学合成されたオキシコドンが使われるようになってきてるようですが・・・

 その理由も化学構造式で講義しました。

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 大学時代に、解糖系、TCAサイクル、尿素回路・・・etc・・・、に出てくる化合物全ての化学構造式を覚え、理解したので、ついつい化学構造式を使って講義をしてしまいます(笑)。だから疲れるのですがね(笑)。

 で、お次は、イチゴとブドウの色素について・・・

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 イチゴの赤い色はポリフェノールの一種で、抗酸化作用(還元作用)がありますが、この化学構造式のどの部分でそれが起こるのかを説明。さらには、ブドウの紫色の化学構造式は、イチゴのそれと類似していて、水酸基1個だけ多いと赤から紫色になるのさ!ということも講義でお話するのですね(笑)。

 その次には、いわゆるカロテノイドと呼ばれる化合物の一群を!

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 トマトの赤い色の成分リコペン、ニンジンのオレンジ色のβ-カロテン、エビ、カニ、鮭のピンク色の アスタキサンチンの化学構造式です。私から見れば、どれも同じようなモノなのです(笑)。

 で、私たちの身体の全ての細胞の中のミトコンドリアという部分で、常に産生される活性酸素についても軽くさわりだけ!

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 ポリフェノールもカロテノイドも、生体内で産生される活性酸素を還元してくれるので、抗酸化物質と呼ばれているのです。

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 生体内で産生される活性酸素は、私たちの細胞膜の脂質二重層を構成している不飽和脂肪酸の二重結合部分にも付加し、過酸化脂質にしてしまうのです。なので、歳ををとると、シミ、そばかす・・・etc・・・が増えてくる!

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 地球上に生きるほとんどの有機生命体は、地球に存在した酸素を上手に使って進化してきたのですが、実は、酸素自体はとても危険で危ない物質です。なので、私たちの身体の中には、危険な酸素を還元して無毒化してくれる酵素がいるのです。なのですが、加齢とともに、SOD(超酸化物還元酵素)の働きが徐々に弱くなってくのですね。

 が、しかし、私たちの体液中にある酸素くんは、私たちの身体の中で、私たちが生きていくうえで大切な化合物を作り出してもいるのですね(笑)。

 アラキドン酸という油があるのですが、これが酸素と反応して、様々な生理活性物質へ変化してくのです。

 アラキドン酸カスケードと言います。

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 血液の粘性(粘土が高すぎないように、そして出血しすぎないように)をコントロールする物質(PGI2とTXA2)を作り出す!

 で、加齢するにつれ、血液の粘性が高くなり、血栓などができやすくならないように、お魚の油を取りましょうってことに・・・。で、その成分がEPA。

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 なぜEPAを摂取すると血液の粘性が下がるのかも、やはり化学構造式で!

 でも・・・、やっぱ歳ですね。化学をメインにお話すると生命エネルギーが減っていくです(笑)。

 あと4回!

 頑張るぞい!

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