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2012年2月 8日 (水)

2099話 ~『トンカツ定食を科学する病気予防』  病気予防の極意 ③~

 さて、『トンカツ定食を科学する病気予防』  病気予防の極意 の3回目です。
 2回目をアップして以降、かなり時間がたってしまいました。
 早速です。
01
 私たちが生きていく上で欠かせぬ酸素が、実は、体の中の全ての細胞の中で、毒性の高い活性酸素になることは以前お話した通りです。 息を吸って、酸素を肺に取り込み、肺からはヘモグロビンが取り込んだ酸素を全ての細胞に運び、運び込まれた酸素は、私たちが口から摂取したご飯のなれの果て、ブドウ糖によって還元され、2分子の水に還元される。その酸化還元反応(4電子還元反応)のプロセス中に、私たちのエネルギーATPが産生されるのです。
 危険な酸素を使い、高度に進化し続けた有機生命体には感動を覚えますね。
 まあ、いずれにしても、私たちの体も炭素原子で構成される有機化合物です。ガソリンやブドウ糖と同じ成分でできてるってことですから、平たく言えば、いずれは、酸素によって酸化されるということになります。車のエンジンルームだって、鉄が酸化され、いずれは使い物にならなくなるように、人間の体の細胞も酸素によって使い物にならなくなるのは摂理ですよね。まあ、それが老化とか癌化とか・・・、その先にあるのは死ってことです。

 以上をまとめますと、体のいたる場所で、今、この瞬間に発生し続けている、毒性の活性酸素を除去してやることが、癌化や老化を防ぐ(正確にはその速度を遅くする)ということになるのです。

 活性酸素を除去するということは、安定な水に還元してやるということと等価です。

 ですので、毎日に食生活において、還元力の高い成分を含んでいる食材を摂り続けるということが、癌化&老化を予防するということになるのは論を待たないですね。それも笑顔で!

 で、この私たちの口から取り入れる成分の中で、最も還元力が高く(酸化還元電位が高い)、安全な化合物は何かと言えば・・・
02
 皆さんご存知の
ビタミンC
 特に還元型
ビタミンCの威力はすばらしいのです。レモン汁、ダイコンオロシなどにはビタミンCが含まれますが、フレッシュでなければいけません。シボリたてのレモン汁やおろしたてのダイコンオロシ中のビタミンCは、空気中の酸素を還元してしまいますので、1時間も放置しておくと約30%ほどが酸化型のビタミンCになってしまうのです。
   09
 ビタミンCの働きを簡単にまとめました。
 上の一番左側に「
発がん性物質のニトロソアミンの生成抑制と、その毒性の抑制」とありますね。具体的に言いますと・・・、お魚を焼いたり、お肉を焼いたりすると、そこには、ニトロソアミンが生成します。まあ、焦げた部分に多いのですがね。そのことをいいます。ハムやソーセージなどの発色剤にもニトロソアミンが使われていますね。で、そのニトロソアミンが、癌発生に深くかかわっているということです。
 で、ビタミンCが、毒性の高いニトロソアミンを還元しちゃう! だから、焼き魚にはダイコンオロシやレモンがついてるのです。ただ、ダイコンオロシも汁ごと食べなければ意味がありませんね。オロシた後の水分の中にこそビタミンCが含まれているのですから・・・、捨ててしまっている人はいませんか?
 で、ビタミンC自身は、とても水に溶けやすい!
 ここで、他にどんな食材にビタミンCがたくさん含まれるのかを示しましょう。
08
 まあこんな感じになるのですね。


 他にも、抗酸化作用の高い物質を紹介しましょう。
03
 ビタミンE、β-カロテンなども活性酸素を還元してくれます。しかしながら、この両者は、水にはまったく溶けない物質です。
 ビタミンEなどは、種子の脂分の中に多く含まれますね。
 私の子供のころの油は黄色い色をしていましたが、このビタミンEを除く技術がなかったんです。ただ、ビタミンEが含まれていたことによって、不飽和脂肪酸が空気中の酸素によって酸化(酸廃)されるのを防いでいたのです。
 今の油は相当精製されちますから、一度口を開けたら早めに使用してしまうことが肝要です。口を開けた瞬間に、油の中に含まれる不飽和脂肪酸が空気中の酸素と反応し始め、これまた毒性の高い過酸化脂質になってしまいます。科学の発達によって、純度の高いモノがどんどん生まれましたが・・・、過ぎたるはなお及ばざるが如しなのです。活性酸素も過酸化脂質も放射能と同じ!目に見えないし、臭いもしない!
 私たちは、賢くならなければ、科学的なモノから知らないうちに毒をもられることになるかもしれないのです。
 まあ、ビタミンEの還元能力についても図解しておきましょう。
 そうそう、下の図で真ん中辺りにビタミンCの構造式が書かれてますが、ビタミンEになってます。ビタミンCの間違いですのであしからず。この図、ちょいと修正しずらいので、ご容赦くださいね。
04
 ハイドロキノン構造とパラキノン構造が可逆反応になっています。ハイドロキノン構造からパラキノン構造になる時に電子を放出して、活性酸素を還元する。まあ、こういうことなんですね。で、ビタミンC(還元型)は、パラキノン構造のビタミンEを元のハイドロキノン構造に修復してしまう作用も持っているんです。
 で、ビタミンEが電子を放出して、パラキノン構造になりますが・・・、実は、このパラキノンという物質も少なからず毒性を持っているのです。もちろん活性酸素の毒性よりは、はるかに低いのですが・・・
 ここで、覚えておいていただきたいのは、毒性の高い活性酸素を還元(除去)すれば、それで良いのではありません。活性酸素を除去した還元剤のなれの果てにも毒性が残るものもあるのです。
 唯一、相手を還元しても全く毒性のないもの・・・、それがビタミンCということになります。
 色々な抗酸化剤がありますが、その多くは、活性酸素を除去(還元)後に生成する物質にも、少なからず毒性の残るものが多いということを忘れないでくださいね。
 ぜひぜひフレッシュなビタミンCを毎日摂取していただきたいですね。

 色々な抗酸化作用を持つ天然由来の成分の一般的な抗酸化反応をカテゴライズしてみました。
05
 上段が、一般的にポリフェノール類の抗酸化反応です。
 中断が、黄緑色野菜に多く含まれるカロテノイド類。
 この2つの還元反応後に生成する(右側の構造式)化合物は、冗談がオルトキノン類、中断が過酸化物(過酸化脂質と類似構造)ですのでね、単品で摂取してはいけません。
 下段が硫黄化合物ですが、これについては、詳しく調べてませんので、言及しないことにしましょう。
 いずれにしても、サプリメントの使い方には注意というか、ご自分のちゃんとした知識が必要です。くれぐれも受け売りだけで摂取しないでください。サプリメントの前に、毎日食べる食材をきちんと理解してほしいと思います。

 では、最後にポリフェノール類、カロテノイド類を紹介して、第3回目を終了しましょう。
06
 セサミノールは胡麻油に含まれています。ですので、胡麻油ってやつは酸廃しずらいのですね。
 ルチンはお蕎麦(蕎麦湯)に含まれますし、アスパラの穂の部分に多く含まれます。

10
 で、この2つ。イチゴの赤い色とブドウ、ブルーベリーに紫色の成分(ポリフェノール類)です。一般的にはアントシアニジンと言われてますが・・・、化学構造的には、水酸基(OH)が一個多いだけなんですね。

 カロテノイド類です。
07
 まあ、こんな感じで・・・
 科学で全てを語ると、とてもつまらないモノにしかならないのですが・・・、科学を何も知らないと・・・自分の健康を守れないのも事実ですね。
 どのレンジが良いのかは・・・、私にも判断できませんが・・・、私はこれまで積み上げてきた科学的知識+漢方を合わせると、すばらしいと感じています。

 しかし・・・、科学で理解できることも本当にごくわずかであることも知っているのです。



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