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2012年2月10日 (金)

2109話 ~Trans(トランス)脂肪酸の危険性について!~

 1月末、北大薬学部で講演した時に、オマケで今話題のTrans(トランス)脂肪酸のお話もさせていただきました。
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 Trans(トランス)脂肪酸ってなんだと思いますか?

 まあ、マーガリンやショートニングを使ったお菓子類なんかに含まれているのですがね(笑)。
 これまた、化学の悪しき結果というか・・・、未成熟な分野というか・・・
 私から言えば、人が楽をして美味しいモノを食べたい!という想いと、楽をしてお金儲けをしたい!という想いが、化学によって具現化したのです。そう言いたいですね(笑)。
 北大薬学部にいる時は、そうですねぇ~今の2倍以上は勉強してたんですね。なんたって、北大薬学部の全ての人に絶対負けたくなかったんでね(笑)。まあ自分が北大人よりも劣っているという想いがあったからでもあるのですが・・(笑)。まあ、そんなことはもはやどうでも良いですね。
 その時読んだ論文の1つに、液体油から化学合成されるマーガリンの中に含まれる
 Trans(トランス)脂肪酸の危険性が掲載されていたんですね。確か30歳中盤でしたから、かれこれ20年前になるでしょうか。
 トランス脂肪酸を持続的に長期に摂取し続けると、大腸性潰瘍炎やクローン病などの免疫疾患になりやすい・・、みたいな事が書かれていて、当時の私は、今ほど生化学的な知識を持っていませんでしたが、直観的「こりゃダメだ!」と感じ、以来我が家では、マーガリンを買わなくなりました。
 その結果、今では、マーガリンやショートニングを使った食材を口にすると、瞬時に分かってしまうようになったんですよ。ホンモノを食べ続けると、舌が、まがい物をちゃんと識別してくれるようになるんですね。

 昨年の3月11日以降は、袋菓子を購入しなくなってしまったので、今はさらに舌のレベルがアップしてると思ってます。そうそう、福島県産の汚染米などの原材料の多くは、外食産業に格安で流通されたという噂が絶えませんので、用心してくださいね。たとえば、全国展開のレストラン、お米を使ったお菓子、カップラーメンの乾燥野菜・・・etc・・・、私は小心者ゆえ、全て却下してますよ(笑)。何か起こっても・・・「科学的に因果関係は証明されていない!」のワンフレーズで終わりでしょ(笑)。水俣病、イタイイタイ病の国、企業の対応を覚えているので、自分の身は自分で守るしかない!というのが、小人者の私の結論なんですが、あなたはどーですか?

 元に戻りましょう。

 Trans(トランス)脂肪酸の危険性を知るためには、少しばかり科学(化学)の知識が必要です。

 先ず、Trans(トランス)てのはなんだ? からいきましょうかね(笑)。

 これ、有機化学の基本的知識なんです。下の図を見てください。

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 炭素原子4つが結合し、炭素4個、水素8個を持ち、真ん中に二重結合1個を有するButene(ブテン)という化合物です。これには、化学的性質の異なる二種類の物質があるのですね。

 その1つがTrans(トランス)-ブテンで、もう1つがCis(ブテン)という名前の化合物なんです。

 重要なポイントは2つほど。

 1つめは、真ん中の二重結合を境にしてメチル基(CH3)の向きが違うということ。

 2つめは、2つメチル基(CH3)どうしが遠くにあるTrans(トランス)ブテンの方が安定であるということ。

 で、最も重要な事は、人体を構成する全ての細胞の細胞膜中の構成成分の1つである不飽和(二重結合を複数持つ)脂肪酸は全て、不安定なCis(シス)型二重結合を持つ脂肪酸であるということです。

 全ての細胞ということは、消化管、心臓、脳、筋肉の細胞はもとより、白血球、赤血球、リンパ球にいたる全ての細胞膜ということです。

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 上の2つの図は、そのことをビジュアル化したものです。

 Cis(シス)型二重結合有する脂肪酸は他にも、オレイン酸(炭素数18、二重結合1個)。リノール酸(炭素数18、二重結合2個)などがあります。

 で、マーガリン中に何故Trans(トランス)脂肪酸が含有するのか? ですが・・・

 大豆油やコーン油(両者とも液体)中に含まれるシス型二重結合を持つ不飽和脂肪酸に、化学の力とやらで、水素を中途半端にくっつけているんです。そうした結果、液体油とバターの中間の固さの人工油が生成するんです。それがマーガリン!

 以下に図解しますね。

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 問題は、先ほど述べた、天然に存在する不安定なCis(シス)型二重結合が、金属触媒によって、一部、安定なTrans(トランス)型二重結合に変換されてしまうのですね。これが、マーガリンにTrans(トランス)脂肪酸が含まれる理由です。

 で、これを摂取し続けると・・・、化学構造が似ているので、人体のあらゆる細胞膜に組み込まれてしまう!ということです。しかし・・・、元々、私たちの体の中になかった物質が細胞に組み込まれるということは・・・、異物になるということですね。人体のどこかの器官、組織、細胞が異物になるということは・・・、私たちの体の中の防御システム、すなわち、免疫反応が、これを排除しようとする!

 まあ、こんな感じですね。何故大腸細胞が? とか、詳細については、私は知りませんが、こんな大局的な見方で十分でしょう。

 トランス脂肪酸・・・、大局的に見れば、死の灰、プルトニウムと概念的には同じです。化学によって、人間が作り出したモノに相違ありません。私も含めて、マーガリンをもろ手で受け入れたのは、誰でもない、多くの民ってことです。もちろん、誰に責任があるわけでもなく、誰かが悪意で作ったわけでもない。近視眼的な善意によって生み出されたものなんです・・・。私のブログで何度も書いてますが、科学(化学)ってもんは、そんなレベルでしかないんですよ。哀しいことですが・・・

 なので、科学者(化学者)ってのは謙虚でなくてはならないし、臆病でなくてはならないし、他者に影響されない哲学を持っていなきゃいけない。そして、自分の成果をすぐにお金になるような産業に応用してはいけないのです。もちろん民も、知識がないのに、盲信して、もろ手を挙げて受け入れてはならないのですね。

 はっきり言えば・・・、現時点で化学によって生み出されたモノの多くは危険なモノだという認識を持つのが正しいでしょうね。例えば、化学合成によって作られた西洋医学で使われる新薬も、大局的には同じカテゴリーに入ります。自然界には絶対に存在してないモノですからね(笑)。

 問題は、マーガリン、ショートニングを食べ続けた人、全てが、病気にはならないという事実もあることなんです。

 ただし、身近な大切な人が病気にならないという保証もない!何も分からないのですね。

 科学(化学)では、ここまでが限界なんです。それは、人間一人一人が同じではないから、条件設定ができないということにほかならないのです。

 で、ここに東洋医学的知識を導入することによって、その人のココロの有り様、体質を加味すると、新しい何かが分かると思うのですがね(笑)。

 だから、因果関係は、科学(化学)では立証できないということになり、これまで通り使い続ける!

 その根底にあるものは、原子力発電と同じ考え方でしょ(笑)。

 なので、人間のココロの有り様が変わらなければ、何も変わらないと申し上げているのですね。

 まあ、漢方薬、鍼灸もそうだったのでしょう。

 3000年以上の長い歴史の中には幾多の失敗があって、今があるのでしょう。

 科学(化学)なんてのは、多くは産業革命以降のことですから、まだまだ積み重ねた歴史があまりにも少ない。漢方、鍼灸のように、幾多の悲しい出来事の上にすばらし成果があるのかもしれませんね。そう信じることにします!

 で、結局は・・・、その人の信じる道をいけば良い!ということになるのですね。それが歴史を重ね、未来に繋げるということなのかもしれませんね。

 長い時間軸の中のほんのわずかな一コマに過ぎないのですから・・・

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