2008年8月 3日 (日)

植物エネルギー 第219話 ~富良野岳の植物エネルギー~

 昨日に続いて、2000m級の山に生きる植物たいの元気をお届けします。富良野岳の植物たちです。

 平地の植物たちの修行もかなり進んできたので、昨年から高い山にしか住めない植物たちの勉強を始めました。植物写真家の梅沢俊さんの名著「夏山ガイド」や駒井千恵子さんの写真集を読んでいたら・・・富良野岳の植物たちは、赤岳や旭岳の植物たちとは少し違うように感じていたので、数年前からチャンスがあればぜひ行ってみたいと思っていました。いつものようにCanon EOS1とタムロンの180 mmマクロレンズ(F/3.5)、Canon EF17-40 mm(F/4.0)ズームワイドレンズと愛用の鉄製のGITZO(ジッツオ)三脚を手に持っての登山開始です。フィルムはもちろんフジフィルムVelvia50。

 2008年6月30日。朝4時に札幌を出発。登山口の十勝岳温泉に7時半到着。色々な準備を終え、8時に登山開始です。天候はうす曇、微風。少し肌寒い。

 先ずは、登山口から15分ほど歩いたところから・・・

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 本格的な登山道へ入るにはもう少し先かしら・・・などと思いながら、砂利道を歩いていきます。山の上はガスっている。頂上は寒いかも・・・

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 先ずは、上の写真のピンクのの山の横を水色のに沿って登っていくらしい・・・。大丈夫だろうか・・・。なかなか「険しいそう」少しだけ気持ちがひるみます。

 さらにゆっくりと登っていきます。

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 いよいよ本格的な登山開始!黄色いが登山道。真っ直ぐ向こうが十勝岳、の安政火口。そこまで行って戻ってくる人もたくさんいます。

 さらに行きます。

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 登山口近くから見た小さな山・・・そこをトラバースしていくのですが・・・なかなか・・・デス。もう汗がうっすらと・・・写真奥を超えると少し楽になりました。

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 一見すると登山道には思えませんよね(笑)。私を追い抜いて行った年配の方がもうあんなに遠くにいます(赤い)。「戦前生まれの人の体力は違うよなあ」などと負け惜しみ。

 とか言っている内に・・・

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 眼下にはステキな雪渓が・・・そして目の前には・・・そうです。今が絶好調のステキなコエゾイワザクラくんが・・・「ワーイ!」。ますますゆっくりの登山になっていきます。

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 ツツジ科植物が絶好調!おそらくクロウスゴくんだと思うのですが・・・今の私にはクロマメノキとの区別がつかないのです。修行せねば!

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 そして私の大好きなチングルマくん!富良野岳のチングルマくんはまた別物ですね(ニコニコ)。蕾のかわいらしいこと!最高ッス!

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 群落ではないものの、キバナシャクナゲくんとかっこいい典型的なエゾノツガザクラくんに会えました。

 そして・・・

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 雪渓がなくなった所には、ステキな紫色のショウジョウバカマくんが・・・「ここはまだ早春なんだ」。

 で・・・ふと見上げると・・・

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 「いやー、右側上のトップまで行くんだよなあ(笑)。急がず、慌てず・・・」と自分に言い聞かせます。

 そして・・・、一気に稜線まで・・・

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 ここまで3時間ほど・・・先ほど見上げていた辺りを見下ろしてみました。

 ここからも植物たちでいっぱいだったのですが、写真は一気に頂上まで進んでみましょう。

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 さっき写真を撮った辺りを頂上から見下ろしました。山頂到着12時です。

 稜線沿いには、この過酷な環境でしか生きることのできない植物たちの元気でいっぱいでした。

 先ずは・・・

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 コエゾツガザクラくん。咲いたばかりで朽ちた花は1つも無い!

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 次は・・・エゾノツガザクラくんの形をしてますが・・・色が違う。たぶんニシキツガザクラでしょう。で、その右・・・コエゾツガザクラくんらしいですが・・・シワシワです。で、シワコエゾツガザクラくん!そう呼びかけてしまいました。

 でお次です。

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 イワウメくんとコメバツガザクラくんです。イワウメくんには初めて会いました。岩壁にびっしり咲いていて・・・まあびっくり!デス。

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 ジムカデくんとイワヒゲくんも絶好調!

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 稜線に入る手前にはジンヨウキスミレくんと一輪だけシナノキンバイくんがいました。

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 そして・・・初めて会えました。トカチフウロくんです。なんか優しいオーラですね。エゾコザクラくんも絶好調でした。

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 ミネズオウくんも最後の頑張り。キバナシャクナゲくんも今が盛りと・・・

 ふと上を見上げると・・・・まあびっくり!

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 大群落です。思わずレンズ交換!ワイドレンズで!

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 こんな大群落もありました。エゾノハクサンイチゲくんです。それにしても背が低い。

暑寒別岳のそれはもっと背が高かった!

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 かっこいいエゾノハクサンイチゲくんをパチリ!その横にはアオノツガザクラくんも・・ 

 そして・・・

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 ホソバイワベンケイくんとエゾヒメクワガタくんです。

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 地面をよーっく見ると5 cmほどの小さな黄色い花が・・・ヒメイワショウブくんです。初めて会いました。近寄ってマクロレンズ越しにファインダーを覗くと・・・最高ッス!

 そして・・・

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 ラッキーでした。咲きかけのウズラバハクサンチドリくんがいました。それと・・・ミヤマキンバイくんです。

 最後にお目当ての・・・

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 どうです!咲いたばかりのコイワカガミくんたち!ラッキーでした。

 北海道内では富良野岳とあとどこでしたっけね・・・そんなにポピュラーではないんですよ。他の大雪山系山にはいないようです。

 最後は当然アップで!

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 今年は行く先々で最高の植物たちに会えます。「このまま進め!」と神様が言っているように思えてなりません。神様に感謝!そして、急がず、騒がず、怯えず、焦らず、邪とは交わらず、自分の心にウソをつくことなくゆっくり、光だけを見て真っ直ぐに目指す方向に進もうと思った往復8時間の登山でした。

 北海道の山、森の植物たちは元気いっぱい。いつもいつの時も私に勇気と元気をくれます。

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2008年8月 2日 (土)

植物エネルギー 第218話 ~大雪赤岳の植物エネルギー~

 今日は大雪山は赤岳の植物エネルギーをお届けします。今年は色々忙しくって(汗)、中々写真の編集がせきませんでした。行った順番どおりではありませんがぜひご覧になって下さい。7月7日・・・そうです、あの襟裳岬のイベントの翌日に大雪山の植物たちの勉強に行ってきました。襟裳岬を朝3時半に出発。広尾町→帯広市→上士幌町→三国峠→銀泉台についたのが朝7時40分。登山の準備をして朝8時に登山開始です。天候はうす曇り。コマクサ平から先はガスも・・・という状態でした。まあ白や黄色の花を撮影するには絶好の日和り。

 先ずは登山口の銀泉台の様子から・・・

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 雪渓も見える・・・あそこの先に頂上はあるのです。真っ直ぐ進んでいよいよ登山道へ・・

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 上り始めてすぐ、エゾイソツツジの大群落が・・・まあびっくり!結構な急斜面で早くも腰を下ろして一休みしながら周りをみると・・・こんな植物たちがいました。

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 なんとなんとチシマヒョウタンボクくんの花が咲き始め!

 日が差してきました。逆光で撮ってみると・・・こんなんです。

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 雄しべの先がオレンジ色なんです。

 まだまだ居ました・・・・

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 モミジバカラマツくんとホソバイワベンケイくんの咲き始め!

 カラマツソウの仲間は色々あって・・・あとはアポイカラマツくんとチャボカラマツくんを見ると勉強終了です。

 たらたら歩いていると・・06

 ミヤマキンポウゲくん(初めてです)、ステキなウコンウツギくん、そしてこれも初めて見ましたジンヨウキスミレくんです。

 そして・・・汗を拭きながら第1花園到着。予定が遅れているのでそのまま通過。

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第2花園到着。少しスピードを上げたので、予定通りなのですが・・・疲れます。

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 りっぱな雪渓が・・・そのすぐ下にはエゾコザクラくんとチングルマくんの小群落も見えます。っと、ガサガサ音がするので、左側を見ると・・・エゾシカがお食事中。雪渓を渡ってくる風、雪渓が解け出して流れる水の音、人はいないし・・・最高!・・・なのですが、前日の襟裳岬のイベントに全力を出したせいか・・・心なしか足取りが重いように感じる。

 で、お次は・・・

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 皆さんご存知のコマクサ平。初めてきましたが・・・ここでも全ての植物たちは咲き始め。

 コマクサくんってこんな感じで咲いているんですね!

 朽ちかけた花をつけた植物たちが1つも無い!神様のプレゼント!それ以外に無い!と思いながら、カメラで植物たちと会話してみました。

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 いやはや、キバナシオガマくんチシマキンレイカくん、コマクサくんのお出迎え!疲れが吹き飛んでしまいます。

 平坦なコマクサ平を過ぎると、最後の急斜面が待ってました。でもこの急斜面を見上げると・・・

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 ミヤマキンバイくんの大群や・・・・・

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 どうしましょう!すばらしいの一言。

 ただ・・・下山のときにもう一度撮影しようとして、ファインダーを覗いて、シャッターを押して、立ち上がった瞬間に立ちくらみ・・・で、危うく崖から落ちそうになって・・・左足を軽く捻挫してしまい・・・「ああどうしよう!」と30分くらいそこで休んでいました。痛みも治まり・・なんとか下山。植物たちのエネルギーをもらってもよる年波には勝てないものだなあと少しだけ反省。

 とにかく頂上目指します。

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 最後の斜面。すごい雪渓です。あの先にトップがあるんです。

 2000m の頂上にも、岩だらけの間に植物たちが力強く息づいていました。

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 雪がとけたわずかの時間に次世代の遺伝子を残そうとする植物たち敬意を表しながらの撮影でした。

 次は富良野岳の植物たちの元気をお届けしますね。少々お待ち下さい。

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