2008年8月16日 (土)

植物エネルギー 第223話 ~えりも町の植物たち 8月中旬(速報)~

 今週、えりも岬周辺の植物たちに会って来ました。フィルム写真は現在現像中です。今日はコンパクトデジカメの写真を使って速報します。

 いつもの通り、朝2時に札幌市を出発。先ずはいつものように、えりも町の山奥に行って、森の植物たちの様子を調べながら、森の元気をいただきにいきます。7月4日のここの様子は私のブログ215話に掲載してあります。

 朝6時にここに到着です。

 こんな所へ行きます。これは昨年秋フィルムで撮影しました。

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 この先約10Km以上の山奥へ入ります。当然ヒグマくんの棲家でもありますが・・・

 ここは、蛇紋岩で構成されています。大雨が降っても、土が流れないので、いつも澄んだ川の流れで、道沿いはいつも川の流れる心地よい音が聞こえてきます。

 道の両サイドはこんな所です。

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 雨が降った後なので、小さな滝がいたる所に。蛇紋岩は塩基性なので、色々な特別な植物たちが自生しています。アポイ岳や夕張岳なんかも塩基性の土壌ですので、色々な固有種がいます。

 熊避けのスズを鳴らしながら歩いているとこんなのが目に入っていきました。

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 クサギくんです。昨年は羽子板の羽のような実をつけていましたが、今年はお花をつけているクサギくんでした。出始めからラッキーです。

 そして・・・

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 いやはや、目線の高さにホツツジくんの花。ハナギリノキくんとミヤマガマズミくんの実がいました。

 まだまだいきます(笑)。

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 たぶんアカバナノエゾノコギリソウくん(梅沢俊氏の「新北海道の花によると色の濃淡に、かなりの差があるそうですp209。」)とホザキナナカマドくんの満開の花です。これも私の目線以下の所に咲いていました。いったどうなってるのでしょうね。ヒグマくんの棲家とはいえ、ただ歩いているだけで、色々な植物たちに会える場所なんて、北海道とはいえ、そうないですよね。

 さらに・・・

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 砂利道の地面にサマニオトギリくんがたくさんいました。私には亜高山帯に住んでいるハイオトギリくんとの区別がつかないのですけど・・・(梅沢俊氏の「新北海道の花 47p」によれば、サマニオトギリくんの葉はハイオトギリくんよりも大きく広卵形で、花弁に黒点が無い。花柱は子房の2倍長いそうです。)。

 ちなみに植物の分類をやっている多くの方たちからは、根っこを掘って、植物全体の押し花標本を作らなければダメだ!と言われるのですが・・・。どうも私には植物標本を作る意味を感じないのです。たまに地上部分や枝先を一部をいただいて、 作ることがありますが・・・。そこまで細かく分類する意味が最近益々分からなくなってきています。今や貴重な植物を根元から抜いて、標本を作って・・・その代償を何で償うのか???などと考えてしまいますと・・・。私はカメラのファインダー越しにその植物と会話をするために植物の名前が分かればよいのです。そんな人は取ってはいけませんよね。撮らせてもらいますって感じです。

 それに、一応名前のついている植物ですが・・・。一株一株その形態は違うし、同じ植物でも自生している場所によっても、その形態は違うし・・・、厳密に分類できるためのアイテムは今のところ必要ないんです。

 余計なことを書いてしまいましたね。まだまだ行きます。

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 セリ科の植物たちもたくさんいました。トカチトウキくん(ミヤマトウキくんかもしれません)と変異の激しいカワラボウフウくんです。その他にカノツメソウくんもいましたが・・・フィルムの中です。

 今回もお目当ての植物も一箇所でしたが、ちゃんといました。

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 絶滅危惧種に指定されているヒダカトウヒレンくんです。8月上旬には旭岳を超えた間宮岳の2000m付近でウスユキトウヒレンくんを見てきました。同じ仲間です。この時期は、襟裳岬の西海岸に行けば、エゾトウヒレンくんにも会えるはず・・・などと思いながら、ここの調査を終えたのが朝9時です。

 そしてここを後に、いよいよ襟裳岬の西海岸へ・・・

 西海岸はこんな所です。なお、下の写真は昨年フィルム撮影したものです。

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 なかなかすばらしい場所です。絶景!

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 実は、この広大なミヤコザサの大群落の上を踏みしめて行くと先ほどの所にたどりつきます。写真の中にポツリポツリと見える紫色の植物たち・・・笹にも負けず!強風にも負けず!潮風にも負けず!です。すばらしい生命力です。

 ここを歩いて行くと・・・セリ科の植物に会いました。

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 向こうは海!エゾノヨロイグサくんです。7月上旬にはオオハナウド、マルバエゾニュウなどがたくさんいたところです。

 この笹の中を良く見てみると・・・

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 いました。見つけました。お目当てのエゾトウヒレンくんです。開花株が少なく、ほとんどが蕾でした。その横にはシロヤマギクくんも。もうここは秋です。

 紫色の花をつけた植物たちも笹の中にいました。

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 エゾルリトラノオくんとツリガネニンジンくんです。しゃがんで見ると、こんな植物たちがたくさん目の中にとびこんできました。本当に笹にも負けず!エネルギーいっぱいです。

 少し場所を変えると、ここにもまた色々な植物たちが息づいていました。

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 もう何も言葉は必要ないですね(笑)。

 そして襟裳岬を回って、百人浜を通り(今回は素通りでした。すでに12時を過ぎていましたので。)、黄金道路へ・・・

 この日の海はとても穏やかでしたが、いつもはこんな時が多いそうです。

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 昨年秋の撮影です。襟裳岬の一番先端。浪打際で撮影してきました。迫力満点です。波の音もすごく、なんて言ったら良いでしょうね。まるで地球の鼓動のようにも聞こえました。

 百人浜を過ぎて最初の集落が庶野という町です。ここからが黄金道路。

 今年の春に撮影した写真ですが・・・こんな感じです。

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 で、一路、庶野の町を過ぎ、またも小さな集落。目黒の町です、国道を左に折れ、日高山脈に向かってダートコースを10Kmほど走ると・・・。これも昨年秋に撮影したものですが・・・

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 原生林の中を流れる清流。日高山脈の植物エネルギーがたーくさんある場所。なんです。

 お目当ての植物はこんな所にいました。

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 小さな小川の岩が苔むしています。ここまでなるのに、何年かかっているのでしょうね。

もっと近づいてみます。

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 ここまで来るのには、かなりの笹こぎをしなければなりません。背の高いチシマザサです。日高山系の笹やぶには必ずダニがいます。首にはタオルを巻いて、蚊取り線香の煙を3本たてて、ハッカ油を塗っての笹こぎです。が、やっぱり3匹ほどズボンに付いていました。ご注意下さいね(笑)。

 このダニの怖さを超えて行くと・・・いましたいました。この苔むした岩の上に5cmほどの背丈のステキな植物です。

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 コイチヨウランくんです。私はあまり野生ランは好きではないのですが、こんな小さなランならうれしいですね。

 今回は日帰りの調査でした。都合600Kmを一日で走りました。体はとーっても疲れましたが、これは常備している漢方薬、十全大補湯を飲んで、すぐに回復。なんてったって心のエネルギーの方は満タンですからすぐに回復します。

 来週末はまた襟裳岬に行きます。

 今年11回目かな???

 いずれ、えりも町の植物エネルギーをブログ上にまとめてみようと思っています。お楽しみに!

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