2009年6月19日 (金)

植物エネルギー 第380話 ~森の中でステキなカタクリさんに出会って想ったこと~

 ついに使っていたパソコンが壊れたようです。フツウに使っていると、急に青色の画面になって・・・。パソコン内のデータは私の生命線なり(笑)。パソコンを新しく注文して、中のデータ全てをそっとハードディスクに移しました。

 データーをチェックしていたら・・・2006年に鮨商新聞に3回で連載したコラムが見つかりました。友人に誘われて、中央区は札幌医科大そばで電車通りにある、老舗の鮨屋さん「あら政」さんに行ったときに、ご主人に頼まれたのでした。3回掲載で鮨券30000円分。掲載後も口からの感動をたくさんいただいたのでした。

 で、当時の稚拙なレベルながら、一生懸命書いていたようで・・・3年前の頑張っていた私に敬意を表してブログに再アップしちゃいます。

 その前に今年のカタクリさんの作品を2点。ご覧になってくださいませ。

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 ピンクのカタクリさんの集団。で、花びらに白いストライプのあるすばらしいカタクリさんと・・・白の花びらの中にわずかに赤紫色の入ったカタクリさん。皆さんはどちらがお好みかしら(笑)。

 では、本題です。

                    カタクリさん

            北海道医療大学薬学部・生薬学教室
                 助教授 堀田 清

 私は北海道の野山でたくましく生きている植物さんたちが大好きだ。特に長い冬が終わり、まだ残雪が残る森の中に色々な植物さんたちが動き始める芽出しの季節、それも朝日に照らされる早朝の植物さんたちがなんと言っても最高だ。毎日訪れる森の中で、今年一番のカタクリさんの花を見つけたのは、4月30日朝7時。弱い春の朝日を浴びてピカピカに輝いていた。木の切り株に腰をおとして、「今年もまた身近な所で感動に出会えて幸せだなあ」と思った時にふと頭の中をよぎった素朴な疑問。

 「今年は西暦2006年。2000年以上の日本の歴史の中で、庶民がお腹一杯白いお米を食べることができるようになったのはいったい何時ごろからなんだろう?」と・・・。森の中を歩き回り、心地良い汗をかいたせいで軽い空腹感を感じたせいかしら・・。太平洋戦争中は・・「違う」。戦後すぐは・・「違う」。私が生まれたのは昭和33年。子供のころは・・「ご飯だけはお腹一杯食べることはできたけど・・。納豆ご飯、タマゴかけご飯が大好きで・・・。リンゴなんかは冬になる前に青森県から木箱でモミガラの中にいっぱいつまって送られてきて、忙しい中、お袋が剥いてくれたリンゴはとても美味しかったっけ。バナナは高級品だったし、トンカツなんて1年に何度も食べることはできなかったなあ。ましてや、お鮨屋さんでにぎりたてのお鮨を食べるなんてことは・・・。」

 私は子供のころトンカツが大好きで、家の畑で育てたキャベツを使ったみずみずしい千切りキャベツの上にのった大きなトンカツにウスターソースをかけて食べる時、至福の幸せを感じ、私の周りの全ての人たちに感謝していたあの頃・・・。そう、「長い日本の歴史の中で少なくともつい60~70年前以前は庶民が白いご飯をお腹いっぱい食べることのできなかった民族なんだなあ」と気がついた時、森の中でステキな一輪のカタクリに感動している自分が心の底から幸せでステキだなあと思う。

 森を渡ってくる風の音、木々たちがぶつかり合う音以外に人工的な音は何一つ聞こえない森の中。圧倒的な生命の息吹、勢いを感じる森の中。身体全体に大地に流れる大いなる生命エネルギーが私の身体の中にしみ込んで来るのが分かる。これが、漢方で教える生命エネルギーの源、「気」というものなのかと思う。「私は大地から元気をいただいている。私の心は元気だ」そう強く思った。そこに自分の周りにいる全ての人、全てのモノに感謝しながら、明日からも前向きに生きていこうと思う自分を見つけた。

 今、オフィスにある机の上でこの原稿を書いている。どうやら2ケ月前の森の中での出来事に心がトリップしていたようだ。現代。60~70年前の日本に比べて今は圧倒的にモノが豊かになった。すばらしい事だ。望めばいつでも好きなものが食べることができる時代だ。家だって、車だってお金させあれば何だってすぐに手に入る時代。ひょっとして幸せだって、健康だって・・。そう錯覚してしまいそうな現代。

 果たしてそうなのだろうか?「心の元気」ってお金で買えるのか?「身体の健康」は、最先端の科学技術を駆使した検査などでチェックできるからひょっとするとお金でなんとかなるかもしれない。だけど・・・心が元気でなければ、身体が元気であるはずがない。それは漢方医学の中では当たり前のことだ。じゃ「心の元気」って何?漢方でいうところの「気」が満ちた状態って・・何?私はこう思う。毎日生活している身近な空間の中でいくつ感動できるかではないかと・・。自分の目の前のことに感動、感謝できなくて心が元気であるわけがない。そう思う。自分の身近なところで感動と感謝の数が多ければ多いほどその人の心は「気」で満たされ「元気」なんだと思う。


 
 

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2009年5月 4日 (月)

植物エネルギー 第360話 ~植物エネルギー670Km日帰りの植物調査・ダイジェスト~

 今日は大学に出てきて、雑用&北方系生態観察園内の植物たちの様子を見ました。ついに・・・カタクリさんは終盤です。あっと言う間の春の祭典でした。また・・・来年ですね。

 カタクリさんはこんな状態です。See you next spring !

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 で、カタクリさんの変わりに木々たちが動き始めました。私の大好きなハウチワカエデくんたちの花の蕾をどうぞ! 見事!

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 さて、今日は昨日、日帰りの670Kmの植物調査&食材調査(笑)の旅をダイジェストで!

 午前4時38分。日高門別町到着。夜明けです。いつも間にかこんな早くにお日様が昇るようになっていました。

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 で、ここを後にして、新冠町から信号の無い裏道を飛ばして一気に浦河町の上杵臼まで走り抜けます。午前6時14分。お馬さんが・・・朝日に照らされてすばらしい!

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 ここから、さらに山奥へ・・・。午前6時28分。ヤナギくんの若葉が緑色に輝いています。もうすぐ目的地です。

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 朝6味59分。垂直の岩壁がピンク色!先週着たときには4分咲き。今日は満開です。すばらしい!

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 北海道って・・・全てを世界遺産にして欲しいと思うのは私だけでしょうか?

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 ここでは色々な植物たちの元気を撮影させてもらいました。フィルムでの作品は後日。

 さて、今日は、日高山脈の十勝側の植物たちの様子を見るのが一番の目的です。国道へ出て、さらに天馬街道を進みます。向こうに見えるのが日高山脈。その下に野塚トンネルがあって、トンネルをくぐりぬけると、そこは十勝です。

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 トンネルを抜けました・・・。ですが・・・ここはまだ冬!ここの渓流沿いにはオオサクラソウくんの群落があるはずなのに・・・まだまだ・・・雪。朝8時32分です。

 あの山の向こうが日高。

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 ここから一気に大樹町の坂下仙境まで走り抜けました。こんな所です。

 ここはカタクリさんとエゾエンゴサクさんが満開。フクジュソウさんは終盤。なので、目的のソラチコザクラくんは・・・岩壁にちらほら程度。で、蕾になっていたのが数株程度。予想に反して、日高側よりも十勝側の方が春は遅い?

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 で、ガッカリしながらも・・大樹町の半田ファームさんで美味しいチーズを購入後、源(げん)ファームへ!こんな所に小さなレストランがあります。ここはホエー豚の生産者が経営するレストランです。たぶん・・・私が食べた豚丼の中で味はMaxです。

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 豚丼を・・・と思っていたら、こんなチラシが・・・

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 今日はついてる!で、早速申し込んで開店(朝11時)を待ちました。なんたってバイキングですから(笑)。

 どうです、このメニュー。油で焼いたメニューは1つもなくって、全てがヘルシー!最高っす!

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 お腹もふくれました。お次は・・・、ここまで来たら、やはり・・ヒダカイワザクラくんにもご挨拶でしょう。ってことで、黄金道路経由で一気にえりも町へ・・で、熊のよく出るとある沢へ入りました。こんな所です。

 最高のヒダカイワザクラくんに『こんにちは』をしていたら・・・パトロールカーがやってきて『昨日もここは親子熊が出たんだよ、気をつけて』だって!

 少し怖くなって・・・撤収です。

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 ここを出たのが午後2時半。で、西様似町の観音山山頂へ・・・今日はきっとすごいものが見れそう!最強のカタクリさんが満開状態。

 北方系生態観察園のカタクリさんとは一味違う。実に色の濃い、どうどうとした立派なカタクリさんばかりでした。驚きの場所です。オオバナノエンレイソウさんも、ニリンソウさんもすばらしい!

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 ということで、激しい一日が終了しました。ここを午後3時半に出発。札幌には午後6時10分の到着でした。あー疲れた(体)けど、心のエネルギーは200%補充完了!

 

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2009年5月 1日 (金)

植物エネルギー 第358話 ~北海道医療大学・北方系生態観察園の里山化から12年・・~

 昨日、北海道テレビHTBの『イチオシ!』に生出演してきました。ご覧になった方、いかがでしたか?私としては・・・あれで結構緊張してるうですよ・・・と言っても最近誰も信用してはくれないのですが・・・(涙)。5月は13日(水)と28日(木)の出演が決まっています。ぜひご覧になってください。

 さて・・・北方系生態観察園が春の植物たち(カタクリさん、エゾエンゴサクさん、ニリンソウさん、エンレイソウさん、エゾノリュウキンカくん)の春の祭典です。私は1年で最も大好きな季節です。ピークは過ぎつつあります。これが過ぎるとまた1年待たなければなりません。ぜひぜひ最優先でお越し下さい。

 ということで、今日は、北方系生態観察園の歩みをご紹介します。12年前、今は無き恩師の故縣(あがた)先生と私、そして私のところへ通っていた学生たちで始めた北方系生態観察園の里山化。有機化学を捨ててから、一貫してずーっと続けてきた最大の研究テーマが、研究開始後12年の時を経て大きく開花しました。感無量です。

 先ずはその歴史を表にまとめてみました。

 思い返せば、16ヘクタールの荒れ放題の山林を1週間に2回、5時以上、笹を掻き分けながら植物調査をしたのが1997年春のことでした。笹しかない林床を丹念に見ながら、図鑑とにらめっこ。当時は芽出しで植物の名前が分かるなんてことがなかったですから、花の咲く頃を見計らって5時間以上の笹こぎをして、1株、2株しかない貴重な植物を見つけては、フィルムに修め、1年の年月をかけて分厚い報告書『北方生態観察園実施調査報告書』を作製し、大学事務局と薬学部の各講座に1部ずつ配ったのが最初のイベントでした。とにかく無我夢中ってあんな感じのことを言うのでしょうね。

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 当時、かつて北海道副知事だった故寺田理事長がOKのサインを出してくださいました。

 1999年から4年間、薬用植物園園長を任され、2000年には、北大薬学部の薬用植物園をずーっと管理されて、その年北大を退職された、私の植物の師匠、吉田氏を招聘。植物の知識、里山の管理の仕方を伝授していただきました。今はカタクリ満開の場所もかつては、クマイザサのが繁茂し、カタクリの個体数もごくわずかでした。北方系生態観察園の始まりは私と故縣先生、そしてこの里山作りの実務、教育をしてくださったのが吉田さんでした。

 私の後任の現園長の関崎先生もその後、北方系生態観察園の発展にまい進しています。任をおりた私は・・・2003年から春・夏・秋・冬、ほとんど毎日森へ出かけ富士フイルム社製Velvia50に北方系生態観察園内の全ての植物たちの芽出しから枯れるまでをフィルムに残そうと、写真を撮り始めました。カメラの師匠は現在山形市でズテキな薬剤師になった当時写真部の学生だった熊谷仁くんでした。カメラなど何も知らなかった私の師匠でした。

 その後、本当に色々ステキな方たちの出会いがあり、富士フィルムフォトサロン札幌で2回(合計5,800名)、そして今年はついに写真家であれば最高峰の写真ギャラリー、富士フイルムフォトサロン東京での写真展を開催するまでになりました。さらに今年3月には富士フイルムフォトサロン仙台と・・・・。このような人生を歩くことができ・・・出会った全ての人に感謝するとともに、思いっきり恩返しをする人生が始まりました。東京では3,800名、仙台では約1,000名。合計すると・・・10,600名の方たちと出会え、全ての人たちから心からの笑顔を見せていただけたことは・・・私にとって何よりの勇気と元気でした。『もう何も怖れるものは無い!』。今はそう思いながら、さらに高いレベルの精神世界を見るためにあらゆる修行を続けるつもりです。

 さて、私のメインの研究テーマの里山作りに話を戻しましょう。

 いったい何をやっているのかというと・・・こんなんです。

 先ずは、林床の植物たちが全て眠りについた10月末から根雪になる11月上旬までに選定バサミでクマイザサを根っこから駆除していきます。

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 笹刈りを続けること5時間でこうなります。これは、2004年10月末の状態です。

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 上の写真の場所はその後さらに笹刈りが行われ、下の写真のように、奥までスッキリです。下は2007年ですね。この後、笹の駆除だけではなく、シダ類の駆除、さらには林床に積もった枯れはの掃除なども作業内容に加えています。この斜面、ずーっとカタクリさんがいることを12年前から私は知っていたのです。だから・・・このラインをピンク色に染め上げる森にするのが私の夢でもあります。

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 さて・・・明けて2005年春には、何もいなかったところがこんなふうになります。カタクリさんはまだ少ないですが、エゾエンゴサクさんはかなりの個体数ですね。ここからがスタートです。森がどんどん豊かになっていくのです。

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 そして、2009年春には・・・、下から上を見上げました!こんなにカタクリさんが増えています。でも・・・まだまだ株が小さい!あと3年・・・デス。

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 上から下を見下ろしても・・・、すばらしいですね。何もなかった森がどんどん生き返っています。

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 昨年笹を刈った場所⇒こちらのブログをご覧下さい。一番トップの辺りはこうです。

 ここにはカタクリさんはいません。かつて、泥炭地に客土するためにえぐられているからです。でも・・・笹をあけておけば、きっと色々な植物さんたちが飛び込んできますからね。大丈夫なんです。

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 ここよりちょっと低いところも・・・こうです。バイケイソウくんの住み良いところなんですね。でもピンク色のカタクリさんがちゃんと・・・。あと3年です。大丈夫!

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 下から上を眺めてみました。

 もうこんな場所だってあるんです。でも・・・ここは2007年に笹を開けたところかもです。

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 さらに、さらに・・・地面をよーっく眺めてみると・・・、花茎は上がってはいませんが、大きな葉っぱのカタクリさんが所狭しと・・・来年はきっと見事な花を咲かせてくれることでしょう。

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 さらにさらに・・・地面にはいつくばってよく見てみると・・・、1年もののカタクリさんです。先っぽに豆粒のようなものが着いていますが、これが、前年度蟻さんが地面に播いた種です。発芽して持ち上がっているんですよ。で、もっと驚きなのが、このか細い1本の葉っぱだけで、来年、発芽するエネルギーを光合成によって蓄えるのです。来年1年分だけのエネルギーです!このか細き葉っぱが円形になるのは、この後3年以上たってからです。文献によると・・・発芽から7~8年目までは、光合成によって作られるエネルギー(デンプン)の量は翌年の分しかなく、貯蔵できるのは開花する年あたりからということになっています。

 余分な貯蓄はしない。自分が生きるだけの最低量のエネルギーだけを貯金する。子孫を残せるくらいに成長してから、自分のエネルギーを貯槽する。まるで地球に優しい生き方ですね。子供といえども、生まれた後は自分の力で生きていく、そうでなければ淘汰される。地球に優しい遺伝子だけが残されていくカタクリさんの世界からは少しく学ぶことがありそうです。

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 さらに・・・谷だって・・・こんな植物たちはほとんどいなかったんです。それが・・・12年の時を経て・・・谷全体が黄色になりました。エゾノリュウキンカ(蝦夷立金花)です。写真右奥は笹が残ってますね。今年は・・・ここも駆除しましょう(笑)。

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 近くに行って見ると・・・さらに心に元気が染みとおってきます。こうです。

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 いずれにしても・・・12年間かけて愛を込めて育て上げた森。それが北海道医療大学・北方系生態観察園なのです。

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2009年4月 8日 (水)

植物エネルギー 第348話 ~ 北方系生態観察園芽出しエネルギー&・・・テレビ出演前日(汗)~

 今朝も朝7時から、北海道医療大学・北方系生態観察園の森に入って、植物たちの芽出しエネルギーを感じてきました。

 薬用植物園にある北方系生態観察園の看板です。

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 昨晩、氷点下4度くらいまで気温が下がったせいか・・・早朝は、まだ冷気漂う森です。

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 昨日見た植物は・・・あっと言う間にどんどん成長していました。

 先ずは・・・驚きのカタクリさんからです。昨日茶色の1枚の葉しかなかったカタクリさんが・・・今日は、こうなってました。たった一晩で蕾が出現!!!すごい成長力です。2009_040803   

 よーく探すと、別の場所にもカタクリさんの蕾を見つけました(下左)。その横にはエゾエンゴサクさんの見事な葉っぱも発見!(下右)加速度的に春がやってきています。

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 エゾエンゴサクさんは森のいたるところで開花宣言です。

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 お次は、ギョウジャニンニクくん。昨日よりも育ってます。思わず生唾ゴクッ・・ですが・・・見るだけ見るだけ・・ですね(笑)。

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 そして・・・、ナニワズくんの雌花(下左)と雄花(下右)です。雄花の方が大きいんですよ。ジンチョウゲ科のナニワズくん。毎年どんどん増えています。

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 さらに・・・こんなヤツもいました。なんだと思いますか?

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 上左の植物さんは・・・セリ科のオオハナウドくん。

 上右の芽出しは・・・・ユリ科のバイケイソウくんです。

 そして・・・皆さん。フキノトウくんの正式な名前ってご存知ですか?アキタブキっていうんですよ。で、・・・フキノトウくんにも雄花と雌花があるのをご存知でしたか?

 下左が・・・雄株の花です。雄株の花は開花後に枯れちゃいます。

 下右が・・・雌株の花です。雌株の花は1m近く伸びて果実をつけ、熟すと冠毛が風で飛ばされます。アキタブキはキク科の植物ですので、タンポポと同じような綿毛が種です。

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 東の尾根から石狩大平原が見えます。もう・・・畑仕事が始まっているようです。

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 今週末、12日(日)は、北方系生態観察園で芽出しエネルギー観察会&撮影会。20名以上の予約申し込みがありました。思いっきり、春の芽出しエネルギーを感じるイベントにします。楽しみにしていてください。参加ご希望の方、まだまだ間に合います。ぜひ!

 さて・・・そうこうしているうちに・・・いよいよテレビ出演の前日になってしまいました(涙)。HTB北海道テレビの『イチオシ!』という番組のコメンテーターだそうです。

 人事のように言うしかないですよね(笑)。明日3時45分から生放送です。

 私もドキドキワクワク・・・様々な感情が入り混じってます。どうか皆さんもドキドキしながら、応援しながら・・・『イチオシ!』を見てください!お願いします。

 パーソナリティーは、皆さんご存知のヒロ福地サン。

 アナウンサーは、森さやかサンです。

 『イチオシ!』のホームページはこちら⇒イチオシ!をクリックして下さい。

 来週は13、14日は襟裳岬へ出張です。植物調査とイベントの打ち合わせ。えりも町の教育委員会の方ともお話してくることになります。

 16の晩は室蘭市内のお医者様たちの前で講演。18日は北海道を代表する写真家、岡本洋典さんの主催する雨竜沼自然公開湿原講座(雨竜町道の駅 「田園の里うりゅう」)で講演・・・ここまで来ると・・・「忙しさよどんどん来い!」って言いながら進むしかないですね(笑)。

 追加ブログです。昨晩HTB北海道テレビの方からメールをいただきまして、本日放送の内容の流れを教えていただきました。

 どうやら・・・花粉症のことでは、コメントを求められるようです。で、色々調べてみましたが・・・、西洋医学的にはどんな花粉症の方も概ね原因は同じ、症状の出方によって西洋薬を飲み分ける程度のお話ですね。きっと。

 漢方では、冷え性の人が花粉症になりやすいのです。冷え性とは心の冷え性も含まれます。「心身一如」は漢方の大原則です。心が冷えると体も冷える外界の邪に進入されやすくなる花粉もその1つです

 あとは・・・「なんで私だけこんな目に会うの?何故だ、アイツだって!」というのは、他者否定です。つまり自分を「こんな目」にさせている対象を周囲のモノ(人や機会)のせいにする周囲を敵としてみなす究極は花粉さえも敵になる免疫機能が全開で花粉さえも排除しようとする。こんな感じでたぶん説明できると思います。ただし科学的エビデンスとやらは何も無いです(笑)。

 また漢方では大腸と肺は繋がっているので、大腸の気が下がると肺の気も下がります。肺は体の免疫機能をつかさどっていますので、そのバランスも崩れます。また甘いもの、特に精製した砂糖も体を冷やし、湿邪を呼び込んできます。湿邪が入ると体も冷えます。胃腸の冷えている人は、胃腸の気を甘いものを食べることによって取り入れようとし、特に好んで食べます。が、化学的純粋な砂糖を摂取しすぎると・・・先ほど言ったようなことになります。砂糖の代わりの黒砂糖は体を温めますので、純粋な砂糖よりは良いでしょうね。

 さらに、便利なな世の中はどんどん体を冷やすものを提供してくれます。冷えた飲料水が代表的なモノですね。アイスクリーム、氷・・・etc・・・、コンビニや自動販売機で手に入る冷えたお茶。体を冷やしますので要注意ですね。室温に温まってから飲むのも対策の1つですし、日本人が古くから飲んできた熱いお茶。これもまた良しです。お茶の化学成分の中に含まれるタンニン(ポリフェノールの1種)には腸内の免疫細胞をアクティブにさせる効果が明らかになっていますので、免疫機能のレギュレーションを整えることにもなります。大腸の気が上がると、肺の気も上がり免疫機能を整える。化学と漢方の両方からも説明できます。

 また、六君子湯(りっくんしとう)で、胃腸の気を上げて、体を温めても良いでしょう。

 食べ物としては、先ず、紫蘇を毎日食べても良いでしょう。紫蘇は漢方薬の中では気の巡りを良くする理気薬王様中の王様です。気の巡りがよくなると肺の気も自然に高まります。 

 そして生姜。これも重要な漢方薬です。胃腸を温めて、食べたものから吸い出した精気を肺に上げてくれます(気の上昇)ので、結果的には体が温かくなって、気の巡りがよくなります。

 西洋薬は人が人工的に精製した純粋な化学物質で、基本的には毒(飲みすぎると副作用が必ず生じます)に近いものですので、先ほどお話した砂糖と同じで体を冷やします。ですので、症状がひどくて、仕事や学業、日常生活に支障が出る場合にしょうがなく飲むもの。くらいの位置づけにしたほうが良いように思えます。

 ちなみに私も37歳の時のある日、花粉症なった瞬間が分かりました、それから5年前(46歳)までは花粉症でした。思いっきり心が冷えてましたね(笑)。「こんなに頑張ってるのに、なんで誰も認めてくれない!」。他者否定の極致だったようにも思えます。もう忘れちゃいましたけど・・・(笑)。漢方薬、漢方に学んだ食生活の改善、心の持ち方の改善・・・、ステキなモノをどんどん取り入れたら・・・花粉症がなくなってました。

 皆さんも何か1つのことで全てを解決するのではなく、ステキなモノの足し算をして、1つ1つ自分の問題を解決してみませんか?

 なんてことを全部コメントはできませんよね(笑)。テレビの前では、もっとコンパクトにお話したいと思います(汗)。

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2009年4月 7日 (火)

植物エネルギー 第347話 ~ 北方系生態観察園にエゾエンゴサクさんが咲きました!~

 今日は朝7時から北方系生態観察園に行って、植物たちに春のご挨拶をしてきました。いよいよ漢方が説いてくれる『発陳』の季節になってきました。北海道の白くて長い冬の間に溜めてきた色々な思い(潜気)を一気に爆発させましょう。少々の失敗など怖れずに、誰に影響されることなく、どんどん前に進みましょう。それが・・・漢方の教えてくれる春の病気予防の極意です。

 先週土曜日には・・・エゾノリュウキンカくんが咲きました。今日は・・・エゾエンゴサクさんの一番花の開花です。先ずはご覧下さい。

 なんか今年の一番花はすごくかっこ良いです。もちろんポジフィルムVelvia50と今回はニコンF6を使ってちゃんと撮影しています。現像が上がってきたら・・・ブログにアップしますね。いずれにしても・・・北方系生態観察園の森の中は植物たちの芽出しエネルギーが炸裂しかかっています。今週末、12日の日曜日は今年第1回目の植物エネルギー撮影会&観察会ですが・・・。恐らく芽出しエネルギーはMax状態でしょう。12日朝9時に北海道医療大学に集合です。1年を乗り切るだけのエネルギーをたくさんたくさん補給しましょうね(笑)。

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 で、森の様子といえば・・・、先ずは入り口です。

 もうほとんど雪が無くなっています。長靴さえあれば・・・OK状態です。こなってくると雪さえも愛おしくなってきます。また11月まで白い雪には会えなくなります。

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 一番大きなカタクリさんのいる場所をよーっく探してみると・・・、いましたいました(笑)。

 カタクリさんの一番芽出しです。見っけ!ここから・・・春は始まるのです。

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 谷を見下ろすと・・・、雪がどんどん融けて減っています。

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 一番雪融の早い東の尾根の様子といえば・・・、とても良い感じで光が差し込んでいました。

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 地面に腹ばいになってみると、実に様々な植物たちの芽出しを見つけることができます。

 ギョウジャニンニクくんの芽出しもすばらしい!でも・・・絶対取らないで下さいね。園内の植物は持ち帰り絶対禁止ですからね(笑)。ギョウジャニンニクくんは種1粒から花を咲かせるまでに10年もかかるんです。

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 さらに・・・、オオウバユリくんです。これで・・・まだ3年くらいでしょうか?オオウバユリくんも種から花をさけせるまでに8年以上かかるんですよ。

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 下の植物は・・・背丈2メートル以上になるセリ科のエゾニュウくん。なかなか迫力ある芽出しですね。

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 さらに・・・、ツンツンした芽出しは・・・クルマバツクバネソウくんたち。かわいいッス!

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 そうそうナニワズくんが開花です。雄花ですけどね・・・。雌花はもう少しあとでしょう?これでも樹木なんですよ。低木さんです。雄花と雌花の違いってお分かりですか?

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 で、谷の様子といえば・・・、どんどん雪融けが進んでいます。

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 谷へ下りてみると・・・、雪どけの清き水の流れと音が・・・たまらんですなあ~!心の中の邪がどんどん追い出されていきます。

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 こちらは土手にエゾノリュウキンカくんの蕾が・・・

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 そうこうしながら1時間以上が過ぎてしまいました。最後はため池で1枚。

 昨晩は晴れたので、放射冷却。薄氷が張ってとてもきれいでした。冬から春へ・・・すばらしいエネルギーです。

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 最後に温室に寄って。ヒスイカズラくんを撮影してみました。

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 今週は見ごろですよ!ぜひお越し下さい。

 

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2009年3月13日 (金)

植物エネルギー 第333話 ~ 北方系生態観察園の植物たち ・・芽出しパワー その後のお花たち・・ ~

 今日も4月12日(日)に開催される『芽出しパワーいただきます!』第1回植物観察会&撮影会のお知らせ第2段です。

 詳しいことは以下の通りです。現在富士フイルム(株)にも協力をお願いしています。

 参加人数は30名(撮影会だけ。観察会は別です)を予定していますが、一応の目安です。写したフィルムのコマ順に植物名を記載するサービスも含まれています。芽出しから植物たちの名前を覚える絶好のチャンスです。ぜひごいっしょしましょう!

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 さて、昨日のブログでは、4月中旬から北方系生態観察園内で見ることのできる様々な植物たち(22種類)の芽出しをご覧になっていただき。1植物名を10種類以上当てていただいた方には・・・特製オリジナルポストカードをプレゼントさせていただくクイズを出しました。いかがだったでしょう?

 昨日、早速お一人アクセスしてくださった方がいらっしゃいまして・・・『難しい』とのことでしたので、植物の数は増やして23種類にして、その内10種類以上を当てた方にプレゼント!というように変更いたしました。ふるってご参加下さい。

 さて・・・昨日の続きです。22種類の芽出しはその後・・・どうなってしまうのでしょう?

 先ずは22種類のお花をご覧になってください。までの記号で示されたお花は昨日お見せした22種類の芽出しのお花たちです。

 植物たちの芽出しから名前を知っていると・・・枯れ行く瞬間まで、カメラのファインダー越しに植物たちとお話ができます。そこには・・・すばらしい世界が広がっています。

 では・・・23種類の芽出しのその後・・・お花編です。

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 季節の移り変わりと共に、この植物たちがどんなふうに変わっていくのか・・・このブログでご覧になっていただきます。

 どの芽出しがどのお花なのか・・・もう少しだけ考えたり、調べてみてください。昨年私が出版しました植物写真エッセイ『植物エネルギー 北方系生態観察園の四季』(北海道新聞社)にも一部掲載されていますので、こちらも参考にしていただけるとうれしいです。

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2009年3月12日 (木)

植物エネルギー 第332話 ~ 北方系生態観察園の植物たち ・・芽出しパワー・・ ~

 あと半月もすると4月になります。いよいよ・・待ちに待った・・・季節です。

 私の愛する北方系生態観察園の植物たちが・・・いよいよ・・・動き始めます(ニコニコ)。『芽出しパワーいただきます』皆さんとごいっしょに・・・のイベントを開催します。

 以下の通りです。募集人数を30名にしていますが、一応の目安です。どしどし応募してください。撮影会希望の方は講師料&フィルム代込みで3000円です。観察会のみ(私がナビゲーションします)の方は無料です。もしも・・・撮影したくなったら・・・カメラをお貸ししますよ。とにかく、春の芽出しパワーを感じてください。

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 で、撮影会に参加された方。参加費の中には、現像後、ご自分が『これだ!』と思って撮影したフィルムのコマに写った作品の植物名を、私がコマ順に記載するサービスも含まれています。こんな撮影会。めったにありません(一年に一度だけです)。ぜひご参加下さい。

 色々な芽出しの段階から植物の名前が言えたら・・・もっと植物たちをどんどん愛することができるようになります。間違いない!

 どんな植物たちの芽出しを見ることができるのか・・・ご覧になってください。

 で、撮影会に参加される方(申し訳ありませんが、観察会のみの方はゴメンナサイです)へのクイズです。観察会当日、ご自分で紙にNo1⇒○○○・・・、No2⇒○○○・・・・、というようにお書きになってご持参下さい。以下の23種類の芽出しをご覧になって(昨日は13種類でしたが増やしました)11種類以上の植物名を当てた方に8枚組みのオリジナル特製ポストカードを差し上げます。ふるってご参加下さい。先着30名様です。

 また、私のブログユーザーの方で、ポストカードご希望の方がいらっしゃいましたら・・・メールにて解答と送り先を書いてお送り下さい。着払いになりますが、お送りいたします。こちらも先着30名さまとさせていただきます。

 では参ります(笑)。

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 さあ、いかがでしたか?

 観察会だけでは物足りない気持ちになってきてはいませんか?(笑)

 芽出しの季節は・・・あっという間に過ぎ去ってしまいます。なんてって・・・生物学的には・・・細胞分裂の最も激しい部分=成長点ですから(笑)。一日経つと何Cmも育ってしまいます。

  この芽出しパワーはなんといってもご自分でポジフィルムに写してもらいたいものです。

 ぜひ、撮影会にも参加してくださいね。

 私は今51歳。私の人生の中で、あと何回この芽出しエネルギーを感じることができるのかしら・・・なんて思うと・・・、私に生きるエネルギーをくれる植物たちのパワーがやはり・・・一番大切な者たちに思えてなりません。私は、植物たちのパワーをいただいて、身近な人たちが笑顔になれるように前に進む。それが全てです。

 皆さんにとって、一番大切なものってなんですか?

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2008年11月 7日 (金)

植物エネルギー 第265話 ~北方系生態観察園の片栗(カタクリ)~

 今日も北海道医療大学・北方系生態観察園の植物たちを紹介しましょう。

 北海道の身近な植物たちの中で最も人気の高いかもしれませんね。その名は片栗(カタクリ)さんです。

 北方系生態観察園内では蝦夷延胡索(エゾエンゴサク)くんよりも少し遅れて動き始めます。そうですね・・・4月の中旬辺りからその芽出しに会うことができます。

 先ずは学名から。Erythronium(エリスロニウム) japonicum(ヤポニクム)といいます。ラテン語名で世界中どこでも通用する名です。Erythroniumとはerythro = 赤といういう意味で、japonicumとは日本のという意味です。

 日本語名の片栗の名の由来は色々な説があるようですが・・・(1)花が咲かない葉に、鹿の子模様がはっきり現れることから(石狩当別町の神居尻山のカタクリさんの葉には鹿の子模様はありませんでした)、片葉の鹿の子で、”片葉鹿の子”⇒”堅香子(カタカゴ)”になり、転化して、”カタクリ”になった。(2)片栗の実は、いがの中にある1つ1つの栗の実(タネ)に似ている。栗の実の1つだから”片栗”という。(野草の名前 春 高橋勝雄著、山と渓谷社)

 片栗さんは「もののふの、やそ乙女らがくみまがう 寺井の上の堅香子の花」という『万葉集』の大伴家持の歌の中にも登場しています。大昔から人々に愛されてきたのでしょうね。

 皆さんはどちらの方がお好みですか?いずれにしても昔から日本人の想像力の豊かさにあらためて感動を覚えます。

 ちなみに片栗さんの花言葉は・・・初恋、嫉妬、寂しさに耐える(花言葉ラボhttp://hanakotoba-labo.com/より)。だそうです。

 片栗さんも春の短命植物『Spring(スプリング) Ephemeral(エフェメラル)の代表的な植物さんの1つで、1年を通してその姿を地上に見せているのは4~5週間ほどです。

 片栗さんの一生をご覧下さい。先ずは4月中旬の芽出しから・・・

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 片栗さんの芽出し・・・私は、蝦夷延胡索くんの芽出しのほうが圧倒的に好きです。力強くって・・・。でも、上の2枚な写真なんかは、光の中の芽出し(左)と前の年の枯れ葉を突き破って出てくるパワーある芽出し(右)で、ファインダーの中は元気一杯です。

 そうこういってる間にどんどん育って・・・

 蕾になっていきます。蝦夷延胡索くんは蕾になったら次ぎの日には開花、なんですが・・・片栗さんはここからが思わせぶりの時間です。ここから開花するまでには数日かかりますので、毎日森の中で出かけます。下の作品の右は私にしては珍しく、さわやかで、かわいらしく、癒し系の作品です。蝦夷延胡索くんとのコラボも時に良し。ですね。

02

 で、いよいよお花が咲きます・・・なんですが・・・

 片栗さんのお花はある温度以上にならなければ開花しません。何度かは調べてませんが、虫たちが飛び回れる温度以上だと思います。この小さな植物に大きなお花を咲かせるには、相当なエネルギー(デンプンの消費)を使います。カタクリの元気なお花を見ることができるのは、長くてもわずか3日ほどです。その間に虫たちに飛んできてもらい受粉しなければ、次世代の遺伝子を残すことができませんから、片栗さんたちは必死なはずです。片栗さんのことを知ればしるほど、ファインダーの中は元気印になっていきます。

 下の片栗さんは開花直前の様子です。私は開花したお花も好きですが、開花直前の溜まったエネルギーを感じるのが一番好きです。黙って見ていると・・・ここから開花まではわずか2分ほどです。片栗さんの演じるショータイム、来年はぜひご覧になって下さい。

03

 で、この頃になると・・・地面が温かくなり、種から発芽した生まれたばかりの1年ものの片栗さんがたくさん顔を出します。

 下の2枚。一番先っぽに黒い粒がついていますが・・・これが種の残骸です。この緑色したひょろ長い片栗さんが太陽の光、大気の二酸化炭素、大地からの水を吸って光合成を始めます。そして、植物たちの全てのエネルギー源であるデンプンを根っこに貯蔵していくのです。これをカタクリ粉というのですが・・・。で、毎年ちょっとずつエネルギーを溜めて、3~4年目で初めて1枚の緑の葉を作ります。さらに・・・5~7年で2枚の葉を作り、その2枚の葉っぱでさらに光合成を進めデンプンを蓄えて・・・次世代の遺伝子を残すための花を咲かせるのに早くても7年、フツウは10年目に開花・・・なんですよ。私も化学を極めようとしていた14年前までは知らなかったことです。片栗さんは山菜としても有名ですが・・・この事実を知った方・・・この10年以上の溜めた植物エネルギーの塊ともいえる片栗さんを食べた以上、ステキにならざるを得ませんよね(笑)。

 私は、片栗さんを口から食べてステキになるよりは、片栗さんのことをよく知って、そしてその生い立ちをイメージしながら、ファインダーを覗き、目から感動と元気をいただくことをお勧めします。

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 で、多くの皆さんに愛されるお花もご覧になって下さい。

 下の作品2枚は2006年、富士フイルムフォトサロン札幌で初めて写真展を開催した時の作品です。左は『片栗姫』、右は『片栗の魂魄』と名づけました。目線を片栗さんたちのお花と同じ高さで見てあげて下さい。実に様々な片栗さんのお花に会うことができますよ。

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 様々なお花を少しだけお見せしましょう。

 一般的な図鑑では片栗の花びらは6枚ということになっているのですが・・・・。下の2枚左は11枚、右は7枚。ね、色々な片栗さんがいるんですよ。1年間のうちで3日間しか元気な花を見せてくれない片栗さん。来春、ぜひ色々な片栗さんのお花を捜してみてください。

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 で、さらに・・・下の2枚。

 白い花に薄いピンク色のラインの入った片栗さん(左)。真っ白な片栗さん(右)。これはかなり珍しいかもです。

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 実が熟してはじける様子(右)と種を運ぶ蟻たち(左)です。片栗の名の由来の2番目の説はこの小さな種が栗の実のようであることからついた名ですね。きっと。

 蟻が種を運ぶのは・・・種の先にエライオソームという場所があって、そこがとてもあまーい部分なんです。で、蟻たちはそれをせっせと巣穴まで運ぶ。ということは、蟻たちが森の中で片栗さんの種を植えているということです。この瞬間に出会えたことを神様に感謝しちゃいます。ちなみに蟻たちがこの種を運ぶスピードってものすごく速い。これも来年ぜひご覧になってみてくださいね。森の中に蟻がたくさんいるってことはすばらしいことなんです。

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 そうそう蟻たちは延齢草くんの種も運ぶんですよ。森の中はいつも感動とサプライズが一杯です。

 

2006年2月、2008年2月に富士フイルムフォトサロン札幌で開催した写真展の全てを私のホームページ「元気の種」に掲載しています。ぜひご覧になって下さいませ。

2006年2月植物エネルギー はるなつあきふゆこちらデス。

2008年2月植物エネルギー コロポックルからの伝言はこちらデス。

10月以降の私のイベント(写真展、講演)情報。こちらデス

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